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ラッシュ時の「動く勉強部屋」の活用法

「少年老いやすく学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず」。中国の儒学者・朱子の言葉ですが、受験生は入試本番の日まで、寸暇を惜しんで勉学に勤しまなければなりません。時間をいかに勉強時間に振り向けるかが成功の極意であることは前にも書きましたが、とりわけ、通学時間は貴重な勉強時間だといえます。十月のこの時期になると、それを最大限に活用しないことには合格は望めません。通学に利用している電車、バスを「動く勉強部屋」と心得てほしい。往復に、二時間ぐらい費やしているのは珍しくありませんし、それ以上の人もいるはずです。この時間を無為に過ごす手はありません。ラッシュ時の車内で教科書や問題集を広げるのは無理なうえ集中もできませんが、教科書を開かずとも、勉強方法はあります。ラッシュ時の「動く勉強部屋」の活用法は、暗記科目を中心にすることです。手元のMDやCD、テープレコーダー、ICレコーダーなどに録音した前日に勉強したことや暗記ものを聞けば、暗記・復習ができます。

入試結果が出る時期

入試結果が出る時期は、学校の友だち、塾での友だちがどこに行くことになったかが、いちばん話題になることと思います。つい「○○君は高いところに合格できてすごいじゃない」「××さんは、あんなにできたのに△△にしか受からなかったのね」といったことを口にしがちです。同じ学校に合格した同士でも、「あそこはやさしい回の合格、うちは難しい回で合格したのよ」などと、部外者からすればどうでもいいわずか数ポイントの偏差値差にこだわるおげさんがいます。こんな風に、お母さん、お父さんが、偏差値の高い低いで、「成功した」「失敗した」の評価をしていると、お子さんまでもが偏差値で評価しがちになります。お父さんは日常的に経験していると思いますが、属している会社で判断する人、肩書きばかり気にする人は、人の本質になかなか届かない、深い人間関係を築けないということがよくあります。お子さんもこうした見方しかできなくなったら、ほんとうに頼りになる友だちは持てなくなるでしょう。頭のなかから偏差値表をなくし、お子さんの友だちの進学先をみな喜んであげたいものです。

不幸顔の勝ち組にならないために

「学校で学ぶことが、社会に出てから役に立つのですか?」という質問をよく耳にする。しかし「役に立つ」とは、一体「何に」役に立つのだろうか?あなたはすぐに「役に立つかどうか」を考える。社会性とか人間性とかを考えない。効率ばかりを考えるから一番大切なことを学ばない。だから長い人生を先にいって躓く。今、日本の企業の大問題のひとつは、うつ病者の増加である。そのことで人事部は頭を悩ましている。学歴が高かったからうつ病にならずにすんだ、などという人がいるだろうか。だとすれば、霞ヶ関のエリート役人がなぜ自殺するのか。うつ病になるとか、ノイローゼになるとか、自殺するとか、そういうことになれば、専門知識や学歴なんか何の役にも立たない。ある人が真剣に言っていた。「勝ち組と負け組では、負け組のほうがいいな」と。「なんで?」と聞いたら「だって、勝ち組の人ってみんな不幸な顔をしているもの」と言う。「頭って悪いほうがいいのかな?」「だって頭の良い人ってみんな不幸な顔をしているもの」